料理人になったターザン    巨大猪との友情、愛犬を思う

新聞で猪と戦った記事を読み疑問を感じた、魚釣りをしていたら海から泳いできた猪に襲われたらしいが本当かな?。

足に噛みついたので溺死させたらしい、猪は海を泳いで疲労困憊であり必死だったと思う、何も殺す事は無かったと思う。

趣味で動物を殺す輩は嫌いだ、奴らは銃で動物を撃ちたいだけである、ターザンと呼ばれた青年期は熊野の山奥で猟師達に出逢うと殴り倒したい衝動に駆られた。

私は鮎の引っ掛け漁が得意で体力勝負だ、餌で魚を騙す釣りは嫌いであるが魚を捕る事は変わらない、目糞が鼻糞を笑うのかも知れないが。笑

猪は子連れの場合や弾傷の経験があると人を襲う事があり注意、人間社会に出没するは人間が彼らの領域を狭め山に食量が無く出没するのである。

何事も無く人間を襲う気は無いと思う、動物達が一番怖いのは人間である、人間は欲望や様々な理由で武器を持ち戦争をするから残虐である。

人間の歴史は殺戮の歴史と言っても過言では無い、猛獣でさえ満腹の場合は動物を襲わない、仲間同士の殺しあいも無いと思う。

普通猪は狂暴ではない、肉食獣とは違い優しい、用心深く臆病な性格で人を見れば逃げ夜行性で昼間に出現は稀であります。

母は猪の子を保護し可愛がっていた、猪子と呼んでまるで我が子のようだった、野生の猪でも馴れるとペットと同じです。

大きくなっても母に甘えお手やお座りもする猪子は可愛いと思った、母が急死し餌も食べず猪子は泣いていたそうです。

私は川漁が趣味で夏から秋は休日に故郷に帰り鮎や山女魚を取るのが楽しみ、谷川奥の淵は私の漁場だが危険で誰も近寄らない。

漁場は故郷和歌山県熊野川町谷口村の密林中にある、30代の秋に山女魚を突いていると眼前に大猪が飛び込んで来て驚いた。

無視して山女魚を追っていたが近くに来た、話には聞いたが巨大猪を見たのは初めてだ、100キロ近い猪子よりはるかに大きい。

野生の動物は猟犬に追われると水中に入り気配を消すと猟師の父に学んだ、大猪は興奮して私を威嚇し挑戦的に見えました。

猪は普通100キロあれば大きいと思うが、よく父から40貫の大猪と話に聞いた、約150キロ以上を大猪と呼んでいるようです。

ターザンに憧れた私は熊野山の王と戦うのが夢だった、千載一遇のチャンスである、山奥の死闘で殺されても悔いは無いと覚悟した。

泳いでいる大猪は動きが鈍い、殺す気があれば大石で殴るか腰の山刀で刺せば殺せるかも知れないが殺す気は無い。

30代の私は過酷な山仕事で培った体力とボディビルで得た怪力に自惚れ、無鉄砲で命知らず幾多の修羅場を経験し怖い者知らずだった。

人間社会で命を懸けた真剣勝負は無理であろう、憧れの魔物に挑戦した私は初めて物凄い強さと自己の弱さを体験する結果になった。

巨大猪の凄さは紀州虎の異名を持つ猟師の父から聞いていた、巨大な牙に裂かれると大怪我、顎の力も強く腕などは咬み砕くらしい。

160キロ近い巨大猪と死闘し大怪我を負った父は死闘を語った、松脂で固めた剛毛は弾丸を反らし勇敢な猟犬達が腹を裂かれ即死した。

度胸ある父は3メートルほど猪に近寄り単発で確実に仕留める、連発銃ならと思うが父の信念は常に命を懸けた真剣勝負だった。

短刀で仕留めたが牙で腿を裂かれ山奥で倒れた、帰りが遅いので心配した猟師仲間に救助され助かったと新聞に載っていた。

山の友を殺す気は無い、腰の山刀を置き犬殺しを決めたが甘かった、物凄い力で跳ね飛ばされ怒りに燃えた巨大な牙が迫る。

野生の動物達は打撃に強い、狐や猿にも人間の打撃など通用しない鼻を殴れと聞くが難しい、熊や猪が本気になれば人間は簡単に殺されるだろう。

犬殺しは背後から頸動脈と胴体を締める決闘用の必殺技、動物は腹部が弱いと学んだ記憶があるが太い首と胴体には無理だった。

岸に上がり対峙したが攻撃してくる気が無いようだ、大猪は私を睨み小僧10年早いぞ、不適な笑みを浮かべ背を向けて密林に消えた。

犬殺しは50キロ近い土佐犬の虎子と練習した締め技だが通用しなく敗北した、猛犬の虎子は優しく私の相手をしてくれたのだろう。。笑

虎子を置いて来て安堵した、虎子が一緒なら私を庇い大猪と死闘だ、猟犬と違い戦い馴れない虎子は巨大牙で殺されたかも知れない。

猪は黒いウエットスーツ姿を見て仲間と思ったかも。。それならば先に攻撃した私が悪い、彼は好い奴かも知れないなー。。

猟師の父には黙っていた、傷だらけだなーと聞かれたが岩場で滑ったと誤魔化した、事件を話せば大猪は射殺されるだろう。。

私は大猪に友情を感じた、何時か故郷に帰り大猪と語り合いたいと思った、彼は好物のサツマイモを食べ、私は酒を飲んで。。

熊や猛牛と戦った空手家の伝説は有名である、それは万一の為に猟銃を用意した保護の下での売名ショーだと思う、ビデオを見たが熊は動作が鈍かった爪を切られ麻酔銃で弱らせた老いぼれとの説もある、猛牛も高齢で現役の猛牛では無かったの説もある、彼らは確かに強かっただろうが命を懸けた剣豪の真剣勝負とは次元の違いがあると思う、私は弱く敗北したが山奥での命を懸けた孤独で純粋な真剣勝負でした。

弱いくせに無鉄砲で命知らず、幾多の修羅場を体験した馬鹿者は運よく生きている、これからは健康に感謝して命を大切に守りたいですね。

私も高齢者になった、故郷に帰り大猪の子孫達に逢えば、俺は弱くお前達の祖先に簡単に負けたと昔話しをしながら酒を飲みたいと思う。。

私は純粋な動物達が好きだ、矛盾ではあるが私は食材となってくれる動物達のお陰で商いをしている、彼らに感謝して大切に調理し価値観を高め恩に報いたいと思います。

都会育ちの妻は私の話を信用せず、老犬のマルチーズ(もも)は毎夜酔った私の昔話を聞きながら私に抱かれて眠ります。。。笑

もう何年も愛犬(もも)と暮らす事は無いだろう、悔いの無いように愛してやろう、粗野だったターザンも少し優しくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

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