料理人になったターザン、座頭市&木枯し紋次郎の世界

久し振りに座頭市を見ました、テレビの再放送ですが若い頃は座頭市の居合切りだけが印象的でした、しかし年齢を重ねた現在は彼の優しさが印象に残った。弱者達を助け自己の命を懸け悪党達と死闘する、名優だった勝新太郎の迫力ある名演技は、さすがで素晴らしいが若い頃の私には解らなかった。原作者は暴力だけを賛美してはいない、むしろ主人公の優しさ、人間として大切な事柄を教えてくれる。昭和40年代の仁侠映画も同じであろう、鶴田浩二、高倉健が演じる義理と人情の世界、耐え忍ぶ仁侠道の精神に憧れた青春期でありました。

座頭市を見てふと木枯し紋次郎を想い出した、私が20歳代の頃、長い楊枝を銜えた渡世人木枯し紋次郎はテレビで人気だった。他人の難儀を見ても私には関わり合いのない事でござんすと冷たく笑う、その反面彼も座頭市と同様で面倒見が良く自己の命を懸けて悪党達と死闘、弱者達を助け風の様に去って行く。中村敦夫の憂いを帯びた名演技が私の情熱を揺さぶり好きでした、二人の渡世人の共通点は弱者に優しい侠客であり、決して他人を頼らない一匹狼だろう。弱者を助け何の報酬を求めず黙って去る、明日の運命は風まかせ長脇差だけが頼りの喧嘩旅である。

私が50歳過ぎの事件でした、その日は名古屋駅に用事があり正午過ぎの電車に乗った、隣の席に80歳を超えただろうか、何処か父親似の短気そうな風貌の男性が座っていた。運悪く見るからに狂暴そうな30歳前後の男が老人の傍に立っていた、車内禁止の携帯電話で誰かを恐喝しているようだ。大きな声で怖い脅し文句が聞こえたが(触らぬ神に祟りなし)私を含め周りの乗客達は聞こえない振りをしている。自己防衛の為に鍛錬は欠かさないが!もう50歳であり暫く実戦経験もしていない!相手が悪く関わり合いにはなりたくないと無視した。突然に馬鹿野郎、電話を切れと大きな声がして古武士のような老人が立ち上がった、私はあわてて老人を止めたが逆に腰抜け野郎と一喝された。(雉も鳴かずば撃たれまい)、ニヤリと笑った男が無言のまま老人に近寄る。

私はそっと男を見た、撫ぜ肩で着痩せして見えるが首が太く僧帽筋が大きい、このタイプは格闘技の経験が有るかも知れない。若い頃に人間凶器のような古武道家と仲良くなった記憶がある、彼曰く古武道とは殺人を目的とした必殺の武道である、ルールあるスポーツ格闘技とは次元が違うと語った。幾度の修羅場を体験した私は、スポーツ格闘家達や道理ある極道者達は無益な争いは好まず!弱い老人や女子供などは相手にはしないと確信している。しかし中途半端な輩達は何をするか判らないから危険である!私は狂暴そうな男に何をするか判らない気配を感じた!老人は殺されるかも知れない!改めて男の身体を観察した。

場馴れした目配りだが胸や腰に異常な膨らみは見当たらず!凶器類は携帯して無いと見た。突然電車が揺れよろめいた老人を思わず庇った!男は殺気を帯びた冷たい目で私を睨んだ。瞬間私は木枯し紋次郎に変貌した!すでに戦闘準備は済ませている!車掌を呼ぶ間も無く不気味な沈黙が訪れた。。残忍な修羅が覚醒し互いの殺気が破裂する寸前!電車が駅で止まり男は私を睨みながら去った。それまで沈黙していた乗客達は一斉に男を非難した!父親似の老人は余計な世話をするなと私に怒鳴りやがて微笑みました。人間の本性は急な出来事に遭遇すると顕れる、座頭市を見て思い出した遠い昔の無鉄砲な出来事であります。

昨年の11月12日に愛犬のもも(マルチーズの雌)が、老衰で天国に逝き悲しくて暫く涙が止まらない日々でした。それも最近やっと楽しかった想い出に変わりましたよ、ももちゃん18年間楽しい日々を有難う。毎夜酒を飲みながら遺影に語る私を眺めながら、貴方も優しくなりましたねと妻は微笑んでいます。亡き両親も天国から私の姿を見ればきっと微笑むだろうなあー。。。  座頭市&木枯し紋次郎に憧れた山奥育ちの馬鹿なターザン(野蛮人))より

 

 

 

 

 

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