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愛知県東海市の黒毛和牛ステーキと新鮮シーフード料理の専門レストラン|グランシェフ

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母の日に想う、濁流に流された大切な長靴、大猪、

母の日に想う、濁流に流された大切な長靴、大猪、

私は早産の為、生まれつき病弱だったが両親や祖父母のお蔭で元気に育ち、病気知らずの頑丈な身体になりました。
64歳で世を去った母は優しく強い母でした、母の日は辛い日でありますが母の想い出は昨日のように甦ります。
9歳の頃、母と松茸取りに行った帰り大きな猪が出てきた、怖くて泣き出したら母は泣いたら負けよ目を睨みなさいと言った。
母は鎌を構え大猪を睨みつけた、やがて大猪は去ったが、怖くて震えている私を抱きしめ強くなれ洋次、泣いたら負けよと励ました。
父の仕事で転校が多く苛められる事が多かった、相手は多い傷だらけの私を見て母は泣かなかったかと聞いた、私はうんと答えた。
洋次泣いたら負けよ、泣けばまた苛められるだけ、強くなりなさいと抱きしめてくれた、相手のボスと勝負して勝ったら母は微笑んだ。
母は猪の子に猪子と名をつけて育てていた、猪子は母に甘えまるで愛犬のようだ、大きくなっても変わらず母に甘えていました。
猪は可愛い動物だと思った、母が死んでから猪子は餌を食べずに泣いていたそうだ、動物は敏感である辛かったのだろう。

11歳の誕生日に母が、洋次欲しい物を言ってごらんと言った、長靴が欲しかったが何も欲しくないよと答えました。
母が大病をして手術、長く入院をしたので家計は大変だ、父は休み無しで働いている、貧乏なので贅沢は我慢しようと思っていた。
誕生日に母がニコニコしてピカピカの長靴をプレゼントしてくれました、母は知っていた、私は嬉しくて涙が出た、母は微笑んでいました。
晴れの日も長靴を履いて学校に行く、皆から長靴男と笑われたが私は平気だった、長靴は大好きであり大切な宝物でありました。
台風が来て赤木川が濁流になった、濁流になればウナギが釣れる、一人では危険なので母とウナギ釣りに行きました。
釣り糸が岩にかかり取ろうと川に入ると転んで長靴が脱げ流された、濁流に入り追いかけようとしたら母に引き戻されました。
長靴が流されたと泣き顔の私に母が言った、長靴は又買えるけれどお前の命は一つしか無いのよと泣いていました。
想いでは尽きません、私事にかまけ墓参りに行けずごめんなさい、遺影に大好きだったお菓子をお供えします。
母の享年より長く生きました、あの世で逢えば年寄になったねーと笑われるかも。。母さんは若いねーと私も笑うでしょうね。。

母の日に想う。。。。。滝尻洋次





 

2018-05-07 14:40:02

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